治療後しみる~虫歯はどうやって削るのか
2022.05.15こんにちは
ワンデイデンタルの平岡です。
きょうは、虫歯をどうやって削るのか
虫歯と虫歯じゃないところはどうやって見分けるのかについてお伝えします。
虫歯菌はは0.5μ〜1μとかなりちいさい細菌です。
こんな、小さい細菌はもちろん肉眼では見えませんし当院にあるマイクロスコープでも
みえて20μぐらい…なため見えません。
虫歯菌は実際そこにいるかいないかというのは
厳密には治療中確認することはできません
では、どうやって虫歯と虫歯になってないところを識別してけずっているのか
それは、う蝕検知液+スプーンエキスカベーター+マイクロスコープを
駆使して削っていきます。
①う蝕検知液
虫歯は唾液の中の細菌による感染症です。
このう蝕検知液というものは
削るべき虫歯の感染層のみ染まってくれる液です。染まってくる部分すべてを削除することにより、虫歯感染層のとり残し・削りすぎを防げます。
②スプーンエキスカベーター
シャベルの様な形態をした、虫歯除去用のヤスリです。
手で実際にカリカリ虫歯をかきだします。
先端が鋭利になっている為、手用で柔らかくなった虫歯を
掻き出すことができます。
歯の硬さは、「ヌープ硬さ」で表されます。
健康な歯の硬さが、約60。
虫歯の歯の硬さが、約20。
健康な歯の組織はとれませんが感染し虫歯になった歯の組織は
スプーンエキスカベーターで容易にとれてきます。
研究で「抜去歯牙の感染歯質をスプーンエキスカベーターで、削除した場合の残存象牙質のヌープ硬さは約20であったとあります。」
つまり、スプーンエキスカであれば歯の過剰切削の危険性が少ない」と言う事が分かります。
このような器具を使いさらに
マイクロスコープによる約30倍の拡大視野で
しっかり虫歯のみを削っていきます。
ここまで完全に虫歯のみを丁寧にとっても!!!
治療後しみたり
残念ながら神経を抜かなくてはいけなくなったりします。
それは、なぜでしょう?
もしかして、虫歯がまだ残ってたの??と不安におもいますよね?
その理由をお伝えするにはまず歯の構造についてご説明しないといけません。
歯というのは、表層の硬く厚さ役1ミリのエナメル質、その下の少し柔らかい象牙質、歯髄(歯の神経)と三層構造になっています。
象牙質は、象牙細管という管状の組織になっておりエナメル質と歯髄を繋げています。
つまり、表層のエナメル質がたくさん削られ象牙質がむき出しになればなるほど管の中を伝わって
冷たい、熱い等
歯髄に伝えやすくなります。
もちろん、虫歯で削られむき出しになった象牙質はしっかり接着剤をつけて詰めるのですが
詰め物が圧迫したり詰め物が高かったり接着剤がしっかりとついてなかったりすると管を伝わって神経に刺激を加え痛みになって表れる場合があります。
また、虫歯が深い時は
虫歯で溶かされた歯を綺麗に取り除いても象牙細管や神経の内部まで入り込んだ虫歯菌は取り除く事が出来ない為(完全に取り除こうとすると神経も抜かなければいけないため)治療後に痛みがでることがあります。
では、痛みはいつまで我慢すればいいのでしょうか?
治療後に2、3日痛むことはときどきあります。治療後から段階を下げるように少しづつ痛みが減っている場合はそのまま様子をみても良いでしょう。しかし痛みが数週間以上続き痛みも増してきた場合は神経を取るか、再度処置のやり変えをしないといけない場合もあります。
当院では、治療後冷たいものにしみる!!だけでは神経の処置はしませんが
熱いものでもしみる、
嚙むと痛い、
何もしなくても痛い
痛み止めを飲んでも痛い
など症状がどんどん進行し日常生活に支障をきたすようなら
残念ながら神経を抜くことを検討しないといけません。
なるべく、神経を残すように気をつかいながら治療をおこなっています。
虫歯になった歯がしみる!治療した歯がしみる!
等心配なことがありましたらいつでもワンデイデンタルにご相談ください!!