フッ素は毒?
2021.11.20こんにちは、府中ワンデイデンタルの平岡です。
本日はフッ素についてお話させて頂きます。
フッ素には、エナメル質の修復促進、歯質強化、菌の働きを弱めるなど、むし歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として認識されています。
では、フッ素はどのように働くのでしょうか…??
☆3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます。
①歯の一番表層のエナメル質の修復を、促進酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
②歯の質を強化歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高めます。
③菌の働きを弱めるムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
フッ素は、自然界の物質で私たちが毎日食べる物の中にも含まれていることをご存じですか?
食物 フッ素濃度(ppm)
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イワシ 8~19.2
海藻 2.3~14.3
エビ 4.9
牛肉 2
じゃがいも 0.8~2.8
大根 0.7~1.9
人参 0.5
りんご 0.2~0.8
みかん 0.1~0.3
紅茶 0.5~1.0
ビール 0.8
緑茶 0.1~0.7
魚介類や海藻にはフッ素が多く含まれますが、固形物から吸収されてフッ素はほとんど便や尿として排出されます。
フッ素のデメリットは??
フッ素は、虫歯予防という観点から、いろいろな方法で活用されています。
歯磨き粉による活用が最も一般的ですが、歯科医院で受けることができるフッ化物の歯面塗布も有名です。
こうしてフッ素を活用することによって、虫歯を効率的に予防できるのは良いのですが、身体に対する影響を心配される方も少なくありません。
とくに、発育期にあるお子様に関しては気になりますよね!
フッ素には毒性がある?
フッ素について心配されるお母さんがいらっしゃいますが普段の生活でフッ素により中毒を起こすことはまずありません。
フッ素が配合された歯磨き粉を1~2本丸ごと飲み込むくらいで、中毒症状が現れます。
これはお子さまの場合であり、大人であれば4~5本くらいの量が目安となります。
そう考えると、フッ素による身体への悪影響というのは、ほとんどないといえますよね?
予防処置のフッ素は大丈夫?
当院でも行っているフッ化物の歯面塗布は、歯磨き粉よりも高濃度のフッ素が含まれているため、こちらも中毒を心配される方も多いことかと思います。
けれども、その量も中毒を起こす量とは比較にならないほど少ないのでご安心ください。
また、フッ化物の歯面塗布というのは、あくまで歯質に直接フッ素を作用させるものであり、体の中に摂り込む処置ではないのです。
府中ワンデイデンタルでは定期的にフッ素塗布(直接歯にフッ素を塗り込む方法です。)を行っています。
定期的に行わないと効果がないのでメンテナンスの3か月に1回ほどのペースで行うことがおすすめです。
また、2017年3月から1450ppmの非常に高濃度のフッ素配合歯磨き粉も医薬部外品として承認されました。ペースト状の非常に使いやすい歯磨き粉です。
気になる方は一度当院でお尋ねください。
日々の歯磨きをフッ素入りの歯磨き粉に変えてみたり、ひと手間加えることで綺麗で丈夫な歯を守ることができます!!
何か気になることがあればご遠慮なくお問い合わせください。