銀歯からセラミックへセラミックならセレックで~
2021.09.18歯科医師の平岡です。突然ですが、あなたの歯には銀歯はありますか?
日本の歯医者では約60年前から銀歯が使われてきました。
そしていまも変わらず使われています。
銀歯は、保険治療のため比較的安価ででき強度がありとれにくい構造になっているため
不満なく使っている方はいらっしゃるかと思います。
ですが、保険治療の金属は
歯との隙間から虫歯が発生し痛みもなく進行することも多々あるのです。また、金属アレルギー、歯周病のリスク(銀歯は表面がざらつきやすいため)
もかかえています。
なぜ一度治療したのに金属だとまた虫歯になってしまうのでしょう?
それは
① 金属自体が劣化する。
② セメントが溶解してくる。
この2つが治療したのにまた虫歯になってしまう主な原因です。銀歯の再発率は、5年で73%です。
ほとんどの歯が5年以内に再治療や神経を抜いたり、抜歯したりする事になってしまうのです。
また、銀歯のやっかいなところは定期的にレントゲンでチェックしていても、レントゲンでは真っ白に写ってくるため中の黒い虫歯は消えてみえないこともあるのです。
せっかく、定期検診(メンテナンス)に来ていただいても虫歯になっているかは外してみないと分からないということがけっこうあります。
では、
また、虫歯にならないようにはどうするべきか?それは…
①錆びない素材を選ぶ(金合金やセラミック)
②劣化しないセメントを使う
③定期検診(メンテナンス)に行く!
このような事で虫歯の再発率がグンと下がります。
①錆びない素材を選ぶ
当院で扱うセラミックは、患者様の噛み合わせや、残ってる歯の量、部位(前歯か奥歯)によって、どのセラミックを使うかセレクトさせていただきます。
硬さも実際の歯にとてもちかく、細かくチェックしています。
②劣化しないセメントを使う
セラミックはセメントとの相性がよく化学的に接着するため銀歯のように経年的にセメントが溶解するということは
ありません。
③定期検診(メンテナンス)に行く!
高級車も定期的にメンテナンスをしてないと数年で故障してしまいますよね?
いくら、高くていい素材を使っても日々の歯ブラシ、定期検診(メンテナンス)をして噛み合わせ等チェックしてないとやはりセラミックの持ちは悪くなります。
このように、金額はかかりますが…セラミックを入れる治療のメリットは白いだけではありません。生体安定性の良い素材を使う事で虫歯や歯周病のリスクを減らし長期安定性が得られるのです。
いつまでもおいしく、しっかりと自分の歯で噛んで生活したいですよね?
歯がある程度残っていないと噛むと言う動作ができず脳の活性が落ちるため認知症のリスクもあがると言われています。
今回は、セラミック治療の良さをお伝えしました。
セラミック治療等歯の事でお困りの事がありましたら
いつでも府中ワンデイデンタルにご相談ください。
次回は、セラミックを作る機械セレックについてのお話をします。