ワンデイデンタル:ある日の診療経過
2022.04.22日々の診療 そのいち
こんにちわ府中市のワンデイデンタルです。
一人目の方は4回目の治療で、今回はCRという治療を行いました。CRとは、虫歯を削った部分にコンポジットレジンという白いプラスチック素材を詰める治療です。本来プラスチックは歯牙に接着しづらい材料なので、虫歯を切除した歯牙の切削面にエッチングをして面に付着しているタンパク質等の不純物を取り除きそののちレジンが接着しやすいように表面にボンディングというレジンの薄い皮膜を作ります。現在の接着の材料はほぼほぼ一液性といってエッチングをしつつボンディングもできるという時間短縮と操作性の橋上を狙っての材料になっていますが、当院では接着する際の引っ張り強さを重視して2液性の材料を使っています。そのせいもあって脱離することはほとんどありません。この前処置の後、素材を詰めて、光で硬化させた後は嚙み合わせを確認して、見た目や噛んだ時に違和感がないように研磨して完了となります。小さな虫歯であれば、30分~1時間ほどで数歯を完了させることがあります。その方の歯の色にあったものを詰めるので見た目も綺麗です。痛みに弱い方は麻酔をして治療を行いますので、ご安心ください。この方のご来院のきっかけは、歯間ブラシをすると匂いが気になるとの事でした。お悩みの箇所だけでなく、しっかりと全体を診させていただき、その方に合った治療を提案させて頂いております。
日々の診療 そのに
二人目の方は、根管治療を行いました。この方は10日前程から歯茎の腫れと奥歯の痛みがありご来院されました。根管治療とは、歯の内部に入った細菌を除去して洗浄し、痛みや腫れといった症状を取り除く治療のことです。当院での根管治療は20年前からマイクロスコープ下において超音波スケーラーを用いての診察を行っております。一般的な肉眼や拡大鏡化における根管治療における再根管治療率が数十パーセントにあるのに対してマイクロスコープを用いた根管治療の治癒率は95%を超えます。どんなに良い被せ物をしても根っことなる土台の部分に問題が起こっては何にもなりません。より多くの医院でマイクロスコープによる歯科診療が普及することを願っております。虫歯をそのままにしておくと歯の表面だけでなく、歯の中の神経まで感染させてしまう恐れがある為早めに治療をして感染を食い止めることが大事です。積極的な数カ月ごとの定期検診を行うことと一年に一度のレントゲン及びCT立体画像に基づく読影による早期発見早期治療の普及が健康寿命に寄与する唯一無二な診療かと考えております。何もしないで済むことが最善の根管治療であるといわれるように未然に防げるようリコールに努めております。根管治療と聞くと治療中の痛みが心配という方も多いと思いますが、治療前の麻酔を行い、それでも痛みがある方は麻酔の追加もできるのでご遠慮なくお伝えください。
日々の診療 そのさん
三人目の方は、根管充填いう治療を行いました。根管充填とは、前の方でも説明した根管治療を数回した後に行う最後の治療です。神経や細菌などを除去したあとに根管内にガッタパ―チャーというゴム質の材料を詰めて蓋をする工程となります。根管内をしっかり封鎖することで、再感染を防止することができます。当院では垂直加圧という方式とニッケルチタン製のエンジン付きのドリルで最小限の削除量に最小限のガッタパーチャーを入れるという方針を取り、歯牙が構造上脆弱になることを避け長期的に口腔内で機能するように努めております。根管治療で既に神経を除去しているので、痛みはありません。
日々の診療 そのよん
四人目の方は、歯肉の腫れを抑えるためエルビウムヤグレーザーを用いて治療を行いました。当院で使用しているレーザーは、エルビウムヤグレーザーの中でもその光源から放出される熱量の95%が水分に吸収されるタイプのものです。当然のごとくその光源の強さを反映しづらいため歯科専用のタイプとなります。レーザーには半導体、炭酸ガス等を使用したものもありますが、エルビウムヤグを採用した理由はこの低出力にあります。口腔内軟組織は表面軟組織から骨まで1.75mmほどしかない部位も多くあるため、この低出力であるがゆえに軟組織下0.2~0.5ミリほどしか熱源が届かないという特性が骨へのダメージが最小限でありかつ皮下1ミリ前後に存在するであろう嫌気性菌群を減少させるに必要十分な熱源であり、水に吸収された際の気化による酸素の供給と相まって炎症の消炎効果に寄与すると考えております。
炎症が気になる方は、頻繁に通っていただくのがおすすめです。
それではまた
このように日々いろいろなお悩みをもった患者様がたくさんご来院されます。
当日でもご予約の状況によってお受けすることができます。
何かご不安なことがございましたら、いつでもご相談ください。