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インプラント抜歯即時埋入

2018.08.02

インプラント抜歯即時埋入

こんにちわ 東京都府中市の歯医者「府中ワンデイデンタル」です

 

インプラントを抜歯即時埋入はテクニカルセンシティブである。つまり術者の技術と診断力がかぎとなる。
ただ考え方は簡単で、丁寧に抜歯して やや舌側寄り奥目に埋入するのみである。

もともとはインプラントは一回法で1978年ハーバードNIH会議ではインプラントといえばブレードインプラントであった。
(かなりの本数のブレード除去後インプラント埋入がその後おこなわれた)

1988年NIH会議でブローネマルク教授が二回法によるチタン製シリンダーインプラントの予後が優れていることを知らしめ、1998年のトロント会議ではインプラントといえばシリンダー状チタンインプラントをさすようになった。
上顎で六か月下顎で三か月の治癒期間を待つ二回法がもてはやされるようになった。

2000年代になるとITIインプラント(ストローマン)が一回法でのインプラントに表面処理を行ないオッセオインテグレーションの期間の短縮、埋入後の非荷重期間の短縮を行い早期荷重ひいては即時荷重の流れができ、各メーカーがこぞって開発するようになった。

今後インプラントは即時埋入に移行していくのであろうか。

やはり 埋入部位の骨量が絶対的に不足している場合は即時荷重の術式はかなり困難なものとなる。やはり、スペースをいかに埋めるかが今後も課題となるだろう。
術中即時に硬化し過重負担に耐え時間ととともに自家骨移植と同じように周囲骨と同化していく骨補填材、不足する粘膜骨膜弁を補うための人口粘膜が必要となる。
現時点では、バイオスが予後が優れているように感じる。まだ国内未承認ではあるがバイオコラーゲンがより効果的であり操作性に優れているかと思われる。

インプラントは即時及び待機後荷重の両方法がしばらくは拮抗した施術となるであろう。
最後になるが、即時埋入はインプラント埋入トルク35Ncm以上、微小動揺が50から150umがのぞましい。しっかり硬い骨に穴をあけ なるべくぐらぐらしないように工夫することが大切である。